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建設業社会貢献活動事例集 | 一般社団法人 全国建設業協会

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(1)

度 年 九 十 二 成 平

 

集 例 事 動 活 献 貢 会 社 業 設 建

人 法 団 社 般 一

会 協 業 設 建 国 全

平成29年度

建設業社会貢献活動事例集

- 生活を守り

まちをささえる建設業-平成29年12月

発行 一般社団法人 

全国建設業協会

東京都中央区八丁堀2丁目5番地1号

☎ 03(3551)9396(代表) http://www.zenken-net.or.jp/

建設業社会貢献活動事例集

平成

年度

許可なく複製転載を禁ずる 印刷 株式会社ガイドプラントーキョー

4000 2017.12

生活を守りまちをささえる

生活を守りまちをささえる

建設業

建設業

一般社団法人全国建設業協会

47都道府県建設業協会

一般社団法人全国建設業協会

47都道府県建設業協会

度 年 九 十 二 成 平

 

集 例 事 動 活 献 貢 会 社 業 設 建

人 法 団 社 般 一

会 協 業 設 建 国 全

平成29年度

建設業社会貢献活動事例集

- 生活を守り

まちをささえる建設業-平成29年12月

発行 一般社団法人 

全国建設業協会

東京都中央区八丁堀2丁目5番地1号

☎ 03(3551)9396(代表) http://www.zenken-net.or.jp/

建設業社会貢献活動事例集

平成

29

年度

許可なく複製転載を禁ずる 印刷 株式会社ガイドプラントーキョー

4000 2017.12

生活を守りまちをささえる

生活を守りまちをささえる

建設業

建設業

一般社団法人全国建設業協会

(2)

我が国は、ここ

20

年間で見ても、阪神淡路大震災、新潟県中越地震、東日本大震

災、熊本地震等の大きな地震があった地震大国であります。その上、今年も九州北部

豪雨等、全国で記録的な豪雨災害等の被害が続発しています。このような凶暴化する

自然災害への防災・減災対策は、我が国の最優先かつ喫緊の課題であり、国土強靭化

に寄与する社会資本整備の重要性が改めて認識されています。

もとより、地域建設業界は、国民の生活と経済活動の基盤であるインフラの整備、

維持管理等の担い手であるとともに、災害発生時に最前線で緊急対応、復旧活動等を

行っている地域の安全・安心の守り手として重要な使命を担っている産業です。

さらに、国を挙げて働き方改革が大きな課題となる中、政府が本年 3 月にまとめた

「働き方改革実行計画」の方針等を踏まえ、本会においても地域建設企業の働き方改

革への取組を加速化させるべく「働き方改革行動憲章」を策定したところです。担い

手を確保し、生産性の向上を図り、地域建設業に課せられた社会的使命を今後も果た

していくためにも、その基礎となる企業の健全な経営の確保が必要であり、事業量の

安定的・持続的な確保が不可欠です。

本会では、公共事業の必要性、計画的な社会基盤整備はもとより、地域の基幹産業

として雇用の維持並びに災害 復旧活動等に貢献している建設産業の正しい姿につい

て、国民・社会から正しい理解が得られるよう、毎年 7 月を「建設業社会貢献活動推

進月間」と定め、国民・社会に広くアピールするとともに、公共事業への理解を深め

るため、戦略的広報活動の推進にも力を入れた事業活動を継続しております。

本事例集は、本会が平成 29 年に実施した「建設業社会貢献活動推進月間中央行事」

において顕彰した、各建設業協会・支部並びに会員企業が行った優れた社会貢献活動

を、事例集として取りまとめたものであります。

本事例集が地域建設業界の取り組んでいる社会的責任(CSR)と、国民生活の安全・

安心の確保のため、災害発生時には危険を顧みず、日夜奮励している地域建設業界の

真摯な社会貢献活動をご理解いただくとともに、

欧米諸国に比べて脆弱な我が国の社

会基盤の持続的・安定的な整備の必要性を認識いただく一助となれば幸甚であります。

平成 29 年 12 月

(3)

1.建設業の社会貢献活動について

... 1

2.

「建設業社会貢献活動推進月間」について

... 2

(1)社会貢献活動優秀事例の顕彰と事例集について

... 2

(2)中央行事の開催について

... 2

(3)功労者表彰

... 4

3.社会貢献活動の事例

功労者表彰受賞者の活動事例から抜粋

... 6

3.1

代表的な活動事例

... 6

(1)熊本地震災害の復旧と鳥インフルエンザ防疫活動

(熊本県建設業協会

熊本支部・阿蘇支部・上益城支部・玉名支部・荒尾支部)

... 6

(2)キャンプ場の再生による地域活性化(

(

)

山田)

... 9

(3)ビオトープ管理士の育成と環境保全活動(

(

)

加藤建設)

... 11

3.2

協会・支部等の活動事例

... 13

(1)災害復旧支援活動

... 14

(2)防災支援活動

... 15

(3)地域活性化への取組

... 16

(4)環境美化・保全活動

... 17

(5)建設業ふれあい活動

... 20

(6)建設業のイメージアップ・広報活動

... 23

(7)その他

... 25

3.3

会員企業の活動事例

... 28

(1)災害復旧支援活動

... 29

(2)地域活性化への取組

... 30

(3)環境美化・保全活動

... 32

(4)社会福祉活動

... 37

(5)建設業ふれあい活動

... 39

(4)

1.建設業の社会貢献活動について

2.

「建設業社会貢献活動推進月間」について

(1)社会貢献活動優秀事例の顕彰と事例集について

(2)中央行事の開催について

(3)功労者表彰

3.社会貢献活動の事例

功労者表彰受賞者の活動事例から抜粋

3.1

代表的な活動事例

(1)熊本地震災害の復旧と鳥インフルエンザ防疫活動

(熊本県建設業協会

熊本支部・阿蘇支部・上益城支部・玉名支部・荒尾支部)

(2)キャンプ場の再生による地域活性化(

山田)

(3)ビオトープ管理士の育成と環境保全活動(

加藤建設)

3.2

協会・支部等の活動事例

(1)災害復旧支援活動

(2)防災支援活動

(3)地域活性化への取組

(4)環境美化・保全活動

(5)建設業ふれあい活動

(6)建設業のイメージアップ・広報活動

(7)その他

3.3

会員企業の活動事例

(1)災害復旧支援活動

(2)地域活性化への取組

(3)環境美化・保全活動

(4)社会福祉活動

(5)建設業ふれあい活動

4.都道府県建設業協会・支部、地区協会が実施した活動

1.建設業の社会貢献活動について

「企業の社会的責任」(CSR)は、企業活動のプロセスに経済性や法令遵守にとどま

らず、環境への配慮や社会的倫理性などを組み込み、様々なステークホルダー(利害

関係者)に対する説明責任を果たすことにより、社会から信頼を受け、事業を継続的

に発展させる活動ですが、近年、この

CSR

が企業評価の重要な要素となっています。

建設産業は、社会資本の整備を通じ、

「国土の保全」

「地域の安全・防災」

「利便

性の高い暮らし」等を実現し、社会に貢献してきました。本会傘下の各建設業協会並

びに会員企業は、地域の基幹産業である建設業の社会的責任と使命を強く認識し、地

域経済の活性化、雇用の確保に貢献するのみならず、国・地方自治体との災害協定に

基づき、災害発生時には、住民の安全・安心を確保するため、不眠不休で応急復旧活

動に取り組んでいます。

しかしながら、このような地域建設業の取り組みは、マスコミ等において正しく報

道される機会が少なく、

建設業界も積極的な PR 活動を行ってこなかったため、

国民・

社会にあまり知られていない状況にあります。

このため、本会では、平成 18 年度より毎年 7 月を「建設業社会貢献活動推進月間」

と定め、各都道府県建設業協会と緊密な連携を図りつつ、建設業界として様々な社会

貢献活動に取り組んでいます。

本事例集には、

平成 29 年に各都道府県建設業協会・支部、

地区協会が実施した様々

な社会貢献活動事例を記載していますので、ご参照ください。

(5)

2.

「建設業社会貢献活動推進月間」について

(1)社会貢献活動優秀事例の顕彰と事例集について

本会では、地域の基幹産業として、地域経済・雇用等の維持並びに災害復旧活動等

に貢献している建設産業の正しい姿について、国民・社会からの理解・認識を醸成す

るため、毎年 7 月を「建設業社会貢献活動推進月間」と定めるとともに、月間期間中

の活動の一環として、

各地域で実践された様々な社会貢献活動について各都道府県建

設業協会を通じて広く収集し、優れた活動事例については、全建表彰規程に基づき厳

正な審査・選考を経て、中央行事において功労者表彰として顕彰を行っております。

本年度は、都道府県建設業協会・支部等を対象とした第

3

条関係で

29

事例、会員

企業を対象とした第 4 条関係で 23 事例の計 52 事例が選ばれ、

近藤会長より表彰状と

記念の額が贈呈されました。

本事例集は、本年度の中央行事において受賞された

52

事例の中から、当日、事例

発表を行った熊本県建設業協会の「熊本地震における熊本県建設業協会各支部 災害

復旧活動・防疫活動報告について」

、株式会社加藤建設の「ビオトープ管理士取得に

よる社員の環境意識向上と環境保全活動について」

、さらに株式会社山田の「経営難

で閉鎖したキャンプ場の再生による地域活性化について」の 3 事例を始め、代表的な

活動事例を第 3 条、第 4 条別に整理し、①災害復旧支援活動、②防災支援活動、③地

域活性化への取組、

④環境美化

保全活動、

⑤社会福祉活動、

⑥建設業ふれあい活動、

⑦建設業イメージアップ・広報活動等に分類し、紹介するものです。

(2)中央行事の開催について

本会では、7

月の「建設業社会貢献活動推進月間」の期間中、各都道府県建設業協

会並びに会員企業と連携し、 地域建設業界の実践している幅広い社会貢献活動を国

民・社会に広くアピールするため、毎年、中央行事を開催しております。本年度は

7

月 20 日、

東京

経団連会館において、

第 12 回目となる中央行事を開催いたしました。

中央行事で近藤会長は、九州北部で発生した豪雨災害により、犠牲となられた方々

に哀悼の意を述べたうえで、

「地域建設業は災害など緊急時には公的な任務の担い手

として、行政に協力して応急復旧を行うなど、地域の安全・安心を確保する役割が期

待されている。災害対応を含め様々な形で社会貢献活動をしていきたい」と挨拶しま

した。

また、来賓として出席された国土交通省の田村計土地・建設産業局長は、

「地域建

設業は地域の守り手、基幹産業であり、その重要性は改めて言うまでもないが、防災

支援活動や環境・美化、社会福祉活動など幅広い取組みを行っていることは社会にあ

まり知られていないのが現状である。

その中で普及啓発につながるこの取組みは意義

深いものがある」と述べられました。

(6)

業協会

支部、

会員企業の受賞者に、

近藤会長より表彰状と記念品が伝達されました。

また、受賞者の中から優れた事例として、①熊本県建設業協会、②株式会社加藤建

設、③株式会社山田の 3 事例について事例発表が行われましたが、参加者からは建設

業ならではの優れた社会貢献活動に、大きな関心と惜しみない賛辞が送られました。

本年度の記念講演会は、本会顧問で前参議院議員の脇雅史氏より、

『これからの地

方のあり方』と題して講演が行われました。また、懇親会では受賞者を囲み、本会正

副会長並びに各都道府県建設業協会会長と国土交通省幹部、

関係団体幹部等が終始和

やかに歓談し、盛会のうちに中央行事を終了しました。

本会が実施した本年度の中央行事の内容は、下記のとおりです。

行事名 平成 29 年度建設業社会貢献活動推進月間中央行事

日 時 平成 29 年 7 月 20 日(木)14:00~18:30

場 所 経団連会館 2 階 国際会議場

内 容 (1) 開 会

・会長挨拶 (一社)全国建設業協会会長 近藤 晴貞

・来賓ご挨拶 国土交通省土地・建設産業局長 田村 計 氏

(2) 建設業社会貢献活動功労者表彰式

①規程第3条関係(協会・支部等)功労者表彰(29 協会・支部)

②規程第4条関係(会員企業)功労者表彰(23 社)

(3) 建設業社会貢献活動事例発表

①「熊本地震における熊本県建設業協会各支部 災害復旧活動・防疫活動報告」につ

いて=(一社)熊本県建設業協会

②「ビオトープ管理士取得による社員の環境意識向上と環境保全活動」について=

株式会社加藤建設

③「経営難で閉鎖したキャンプ場の再生による地域活性化」について=株式会社山

(4) 記念講演会

『これからの地方のあり方』

講師:脇 雅史氏(本会顧問・前参議院議員)

(5) 懇親会

(7)

(3)功労者表彰

「建設業社会貢献活動推進月間」において、次に掲げる協会・支部等(29 団体)及

び会員企業(23 社)が、建設業社会貢献活動功労者として表彰されました。

○功労者表彰受賞者 ― 協会・支部等(規程第 3 条関係)―

表彰分類 受賞者(協会・支部等) 都道府県

災害復旧支援活動 (一社)岩手県建設業協会 岩手県

(一社)滋賀県建設業協会東近江支部 滋賀県

熊本県建設業協会熊本支部 熊本県

熊本県建設業協会阿蘇支部 熊本県

熊本県建設業協会上益城支部 熊本県

防災支援活動 山梨県建設業協会青年部会市川分会 山梨県

地域活性化への取組 (一社)札幌建設業協会 北海道

環境美化・保全活動 福島県建設業協会いわき支部 福島県

(一社)群馬県建設業協会館林支部 群馬県

京都府建設業協会京都支部 京都府

京都府建設業協会相楽支部 京都府

山口県建設業協会大島支部 山口県

建設業ふれあい活動 (一社)青森県建設業協会中弘支部・南黒支部 青森県

岩手県建設業協会大船渡支部青年部会 岩手県

長野県建設業協会須坂支部 長野県

長野県建設業協会中高支部 長野県

(一社)羽咋郡市建設業協会 石川県

建設業イメージアップ・

広報活動

岩手県建設業女性マネジングスタッフ協議会釜石支部 岩手県

(一社)群馬県建設業協会 群馬県

(一社)神奈川県建設業協会 神奈川県

山梨県建設業協会青年部会甲府分会 山梨県

その他 千葉県建設業協会八日市場支部 千葉県

(一社)新潟県建設業協会村上支部 新潟県

(一社)新潟県建設業協会上越支部 新潟県

(一社)岐阜土木工業会 岐阜県

(一社)佐賀県建設業協会 佐賀県

熊本県建設業協会玉名支部 熊本県

熊本県建設業協会荒尾支部 熊本県

(8)

○功労者表彰受賞者 ― 会員企業(規程第 4 条関係)―

表彰分類 受賞者(会員企業) 都道府県

災害復旧支援活動 株式会社サンセイ 埼玉県

株式会社ステップ 滋賀県

地域活性化への取組 株式会社武田工務店 福島県

株式会社山田 静岡県

新栄建設株式会社 富山県

安達建設株式会社 富山県

株式会社松田(幸)組 福井県

環境美化・保全活動 西岡建設株式会社 北海道

成和建設株式会社 岩手県

株式会社佐藤建設 宮城県

株式会社只野組 宮城県

株式会社マルゴ 山形県

菅原建設株式会社 茨城県

瑞穂建設株式会社 群馬県

株式会社山善 神奈川県

国土開発工業株式会社 神奈川県

株式会社加藤建設 愛知県

社会福祉活動 株式会社福産建設 福島県

井上建設株式会社 静岡県

矢作建設工業株式会社 愛知県

株式会社近藤組 愛知県

建設業ふれあい活動 株式会社佐元工務店 宮城県

(9)

3.社会貢献活動の事例 ― 功労者表彰受賞者の活動事例から抜粋 ―

3.1 代表的な活動事例

ここでは、平成

29

年度に顕彰した活動事例のうち、代表的なものとして「建設業

社会貢献活動推進月間中央行事」で事例発表された次の 3 事例を紹介します。

№ 都道府県 協会・支部・企業名等 活動内容

A1-03 熊本県 熊本県建設業協会熊本支

部・阿蘇支部・上益城支部・

玉名支部・荒尾支部

熊本地震災害の復旧と鳥インフルエンザ防

疫活動

B2-02 静岡県 (株)山田 キャンプ場の再生による地域活性化

B3-10 愛知県 (株)加藤建設 ビオトープ管理士の育成と環境保全活動

(1)熊本地震災害の復旧と鳥インフルエンザ防疫活動

(熊本県建設業協会熊本支部・阿蘇支部・上益城支部・玉名支部・荒尾支部)

事例 A1-03:熊本県

熊本地震災害の復旧と鳥インフルエンザ防疫活動

(熊本県建設業協会熊本支部・阿蘇支部・上益城支部・玉名支部・荒尾支部)

平成28年の熊本県は、4月の熊本地震、6月の記録的大雨、10月の阿蘇中岳の爆発的噴

火、さらに 12 月には高病原性鳥インフルエンザの発生と、多くの自然災害に見舞われた。

熊本県建設業協会では、こうした災害に対してそれぞれの被災地域の支部が復旧に尽力

した。特に、熊本地震と鳥インフルエンザの発生時には、複数の支部が連携し、組織的に

対応することで、迅速な復旧を図った。

■熊本地震の発生

平成 28 年 4 月 14日に発生した熊本地震

は、二度にわたる震度 7 の揺れと、度重なる

余震で、熊本県に甚大な被害をもたらした。

住宅被害は約186,000 棟(全壊8,657 棟、

半壊34,083 棟)に上り、最大18 万人が避難

所での生活を強いられた。停電約45 万戸、

断水約 46 万戸、ガス供給停止約10 万戸など

ライフラインの被害も広範囲に及んだ。

インフラ被害も大きく、被災中心域の道路

では、陥没・ひび割れ、家屋や電柱の倒れ込

み、マンホールの浮き、橋梁との段差などが

多発し、車両通行ができない状態となった。

また、国道57 号線や阿蘇大橋などの幹線道

路も寸断され、周辺地域からの応援車両の進

入も困難であった。

このような状況から、発災直後の 14日に

県内全 45 市町村に災害救助法が適用され、4

月25 日に激甚災害、4 月28 日には特定非常

災害に指定されるに至った。

(10)

■熊本地震災害の復旧活動

4月14日、震度7の地震(前震)直後より、被災中心域の熊本支部、阿蘇支部、上益城

支部には、行政機関からの支援要請が次々と入り、何の準備もないまま対応に追われるこ

とになった。3 支部では、支部長及び役員が支部に常駐して、対応可能な会員企業への出動

依頼、応急復旧箇所の割振りに専念した。

3 支部の応急復旧活動は、まずは消防、警察、自衛隊が通過できる道を開ける道路啓開か

らスタートしたが、出動依頼を受けた会員企業では、社員にも被災者が多く初動時の人員

が揃わないため、数社で編成した選抜部隊(班)が行けるところに行く態勢で臨んだ。

4月16日、追い打ちを掛けるように震度7の本震が発生して、被害が甚大化、広域化す

るとともに、それまで対応した応急復旧箇所もほとんどがやり直しとなってしまった。

そうした中で会員企業は、早期復旧に向けて、次のような多岐に亘る活動を展開した。

・道路、河川、海岸等の被害調査と報告

・救助活動用の投光器、重機等の提供

・道路啓開(道を塞ぐ倒壊家屋の解体含む)

・応急復旧(道路陥没等の補修、橋梁取付け

部及びマンホールの段差補修・摺付け等)

・応急危険度判定士の派遣

・災害ガレキの撤去

・通行規制看板の設置

・給水所へのタンク運搬と給水活動

・被災者支援物資の緊急輸送

道路応急復旧(県道 229 号線) 道路応急復旧(益城町)

(11)

被災中心域となった 3 支部(熊本支部、阿蘇支部、上益城支部)の復旧活動における要

請箇所、活動人員、投入重機等の数は次の通りである。

要請箇所:10,310 箇所(県全域15,871 箇所)

活動人員:延べ52,858 人(県全域 64,542 人)

投入重機等:延べ 28,350 台(県全域35,369 台)

今後は、通常では考えられない大規模災害を想定しなければならない。同協会及び支部

は、大規模災害時は受発注者ともにマンパワー不足に陥ること、被災中心域は全ての活動

が麻痺するため他地域からの応援が必須であること、災害対応には指揮系統が重要である

ことなど、今回の復旧活動で得られた教訓を生かして、準備を進めたいと考えている。

■鳥インフルエンザ防疫活動

平成28 年12 月26日、熊本県南関町でH5N6亜型鳥インフルエンザの発生が確認され、

県は同日夜、管内の玉名支部、荒尾支部に、防疫協定に基づく協力要請を発出した。

連絡を受けた両支部は、直ちに支部対策本部を立ち上げて現地調査を行い、夜半より、

重機を搬入して、埋却溝の掘削を開始した。一部の埋却溝は鶏舎解体後にその場を掘削す

るという労力のかかる作業となったが、28日早朝には 4つの埋却溝の掘削が完了し、同日

午後1 時、処分鶏約10 万羽の埋却が完了した。また、並行して設置した消毒ポイントでは、

その後も24 時間体制で消毒活動を継続し、早期終息に貢献した。

今回、年末かつ熊本地震の復旧活動の最中、緊急要請に迅速に応えることができた要因

は、会員各社の協力とともに、県と合同で毎年実施していた防疫演習の成果ともいえる。

同協会各支部は、建設業にしかできない「地域を護る」活動を今後も続けるとしている。

処分鶏の埋却 消毒用石灰散布

(12)

(2)キャンプ場の再生による地域活性化((株)山田)

事例 B2-02:静岡県

キャンプ場の再生による地域活性化((株)山田)

(株)山田は、地元掛川市の中山間地域の活性化を図るため、平成 27 年より、経営難で閉

鎖したキャンプ場の再生に取り組んでいる。

掛 川 市 の 最 北 端 に あ る 明 ヶ 島 キ ャ ン プ 場

は、昭和 53 年に市が整備し、地元が管理運

営していたが、過疎化に加えて、経営を支え

ていた隣接するアマゴ養殖場が、平成25 年

の台風被害で閉鎖されたことで、経営が困難

となり、平成 26 年には閉鎖に至った。それ

以 降 、 手 付 か ず の ま ま 放 置 さ れ て 荒 廃 が 進

み、不法侵入者や不法投棄も増えるなど、地

域にとって悩ましい場所となっていた。

当時、キャンプ場周辺で災害復旧工事に携

わっていた同社は、地元住民から相談を受け

て、市に確認したところ、再開を目指しては

いるが、荒廃した現地の整備費用の問題や立

地の悪さ(携帯電話が繋がらない)等で、管

理者が決まらないとのことであった。

同社としても、このキャンプ場を何とかし

たい、自分たちが生まれ育った地域の良さや

自 然 の 大 切 さ を 人 々 に 伝 え た い と い う 思 い

があり、社内で検討を重ねた結果、地元に少

し で も 貢 献 で き る な ら と い う 気 持 ち で 再 整

備と管理運営を引き受けることを決意した。

平成27 年7 月、同社は、掛川市及び地権

者と無償貸与による管理人契約を締結し、敷

地内と周辺道路の除草、伐採及びゴミの処分

に着手した。また、吊り橋、コテージ、トイ

レの老朽化部分を修繕し、管理棟については

内装を全面改修した。

整備前の吊り橋 整備後の吊り橋

放置されたキャンプ場管理棟と水場

(13)

管理棟内装改修前 管理棟内装改修後

その後、アウトドアの専門家の協力を得て、このキャンプ場の運営方針を検討した。

そ の 結 果、携 帯 電 話も繋 が ら ない不 便 さ を、日 常 の 喧騒か ら 離 れられ る 強 みと捉 え て 、

「STUDY TO BE QUIET 穏やかなる事を学ぶ」をテーマに設定し、再整備に取り掛かった。

平成28 年度は、掛川産の間伐材を用いたウッドデッキサイト2 か所の増設、テントサイ

ト 6 か所、コテージ 3 か所へのウッドデッキ設置、ドッグランの整備など、キャンパーが

ゆったりと時間を過ごせる空間を整備した。

ウッドデッキサイトの増設 コテージのウッドデッキ設置

平成29 年 4 月、正式オープンを迎え、新聞やテレビ、アウトドア雑誌で取り上げられた

こともあって、5 月の大型連休は県内外からの予約でキャンセル待ち状態となった。また、

同社の従業員が頻繁に出入りするため、不法侵入者や不法投棄もなくなった。

今後の計画としては、自然災害を想定した

パトロール体制の整備、サバイバル技術の啓

発と体験学習の実施、周辺河川の漁協と連携

したフライフィッシングエリアの整備、アマ

ゴ養殖場の復活と小学生の放流体験、子供食

堂(子供やお年寄りのための福祉施設)への

アマゴの提供などを予定している。

同社は、これからも建設業で培ったノウハ

ウを活かして地域貢献できることがあれば、

積極的にチャレンジしたいと考えている。

(14)

(3)ビオトープ管理士の育成と環境保全活動((株)加藤建設)

事例 B3-10:愛知県

ビオトープ管理士の育成と環境保全活動((株)加藤建設)

(株)加藤建設は、社員の自然環境に対する意識改革を図る目的で、平成23 年より「ビオ

トープ管理士」の育成を進めるとともに、環境保全活動に積極的に取り組んでいる。

建設業による道路、橋、堤防などの社会基盤整備事業は、人々の暮らしを豊かにする一

方で、自然破壊のイメージで捉えられることも少なくない。同社は、“人と自然の共存”に

向けた建設業ならではの自然環境への配慮が必要と考え、それができる“環境人材”の育

成を目指すこととし、その第一歩として、ビオトープ管理士の資格取得体制を整えた。

ビオトープ管理士は、(公財)日本生態系協会が認証する資格で、自然や歴史、文化など

貴重な財産と、国際的な動向を踏まえたまちづくりを実践できる技術者とされている。

同 協 会 か ら 招 い た 講 師 に よ る 特 別 対 策 セ

ミナーをはじめ、自然観察公園での各種体験

プログラム、自然再生事業地でのグリーンイ

ンフラ勉強会、環境調査や森林再生手法の研

修、人工水園での観察会や生き物探し体験な

どを通じて、社員たちは生態学や環境の多様

性を学んだ。

その結果、平成 28 年度には、社員の半数

近く(130 人)がビオトープ管理士の資格を

取得するに至った。

自然観察(北本自然観察公園) 苗木の植樹体験(森の墓苑)

(15)

ビオトープ管理士の社員が増えたことで、環境に配慮した工事が行われるようになった。

環境配慮事例①:水生生物保護

用水路改修工事では、古くなった水路の取壊し前に、そこに生息している水生生物を保

護し、安全な場所へ誘導(放流)した。また、水路内に生息していた外来生物は駆除し、

本来の生態系の保全に努めた。

水生生物の保護 保護された水生生物の同定

環境配慮事例②:希少種の生息環境保全

三重県の地盤改良工事では、県の天然記念物に指定されるヒメタイコウチの生息を確認

し、当初設計の全面改良から、土壌の透水性を確保できるくし型改良に設計変更すること

で、湿地を好むヒメタイコウチの生息環境を保全した。

ヒメタイコウチの調査 生息環境保全のための設計変更提案

同社は、環境意識の高まりとともに、地域

への様々な働き掛けも行うようになった。

名古屋市の「庄内川・新川クリーン大作戦」

では、環境教育の一環として、河川敷の植生

と 外 来 種 に つ い て レ ク チ ャ ー を 行 っ た 。 ま

た、なごや環境大学の教育講座では、児童た

ち が 自 然 や 生 き 物 と 触 れ 合 う 機 会 を 提 供 し

ている。

同社は、魅力ある建設業を目指して、今後

も環境保全活動を継続したいと考えている。

(16)

3.2 協会・支部等の活動事例

各地の建設業協会や支部・部会は、自然災害の応急復旧活動を始め、地域活性化の

取組、河川・道路清掃や植樹などの環境美化、社会福祉活動、各種催し等による住民

とのふれあいなど、さまざまな社会貢献活動に取り組んでいます。

平成

29

年度に顕彰した協会・支部等のこうした活動事例の中から、3.1で紹介

した代表事例のほか、ここでは次の 24 事例を紹介します。

№ 都道府県 協会・支部等 活動内容

A1-01 岩手県 (一社)岩手県建設業協会 台風災害の復旧・復興活動

A1-02 滋賀県 (一社)滋賀県建設業協会東

近江支部

豪雪災害の応急復旧活動

A2-01 山梨県 山梨県建設業協会青年部会

市川分会

ドローンによる法面危険箇所の点検活動

A3-01 北海道 (一社)札幌建設業協会 「レンガに刻む私のまち」記念事業の実施

A4-01 福島県 福島県建設業協会いわき支

「道路ふれあい月間」の道路清掃美化活動

A4-02 群馬県 (一社)群馬県建設業協会館

林支部

河川清掃美化活動

A4-03 京都府 京都府建設業協会京都支部 「桂川流域クリーン大作戦」への参加

A4-04 京都府 京都府建設業協会相楽支部 道路「クリーン作戦」の実施

A4-05 山口県 山口県建設業協会大島支部 島の玄関口の環境美化活動

A5-01 青森県 (一社)青森県建設業協会中

弘支部・南黒支部

「川でふれあい建設フェア」の開催

A5-02 岩手県 岩手県建設業協会大船渡支

部青年部会

「二十歳の君へ」タイムカプセル事業の実施

A5-03 長野県 長野県建設業協会須坂支部 高校生の現場実習と現場見学会の開催

A5-04 長野県 長野県建設業協会中高支部 高校生の測量実習と現場見学会の開催

A5-05 石川県 (一社)羽咋郡市建設業協会 「小学生の見た建設の絵」コンクールの開催

A6-01 岩手県 岩手県建設業女性マネジン

グスタッフ協議会釜石支部

機関紙「すこっぷ」による情報発信活動

A6-02 群馬県 (一社)群馬県建設業協会 ゆるキャラ「ぐんケンくん」による広報活動

A6-03 神奈川県 (一社)神奈川県建設業協会 「かながわ建設ガイダンスセミナー」の開催

A6-04 山梨県 山梨県建設業協会青年部会

甲府分会

建設業のパネル展示と献血活動

A7-01 千葉県 千葉県建設業協会八日市場

支部

鳥インフルエンザ防疫活動

A7-02 新潟県 (一社)新潟県建設業協会村

上支部

鳥インフルエンザ防疫活動

A7-03 新潟県 (一社)新潟県建設業協会上

越支部

鳥インフルエンザ防疫活動

A7-04 岐阜県 (一社)岐阜土木工業会 鳥インフルエンザ防疫活動

A7-05 佐賀県 (一社)佐賀県建設業協会 鳥インフルエンザ防疫活動

(17)

(1)災害復旧支援活動

事例 A1-01:岩手県

台風災害の復旧・復興活動((一社)岩手県建設業協会)

平成28 年 8 月30 日、岩手県に上陸した台風10 号は、沿岸部を中心に記録的な大雨をも

たらし、岩泉町では道路が寸断され、多くの地域が孤立状態となった。久慈市、宮古市で

は市街地で大規模な浸水や冠水が発生し、21 万人以上に避難指示・勧告が発令された。

岩手県建設業協会は、岩手河川国道事務所及び県土整備部との災害協定に基づき、直ち

に災害対策本部を設置し、根固めブロックの手配、道路啓開、ダムの流木処理などへの対

応を図った。各支部は、河川の土砂・流木撤去、各路線の道路啓開や泥上げなどの復旧活

動に当たった。11 月までの出動数は167 社から延べ 15,772 人、重機 10,478 台に上った。

河川の土砂・流木撤去(岩泉町) 道路の泥上げ(普代小屋瀬線)

事例 A1-02:滋賀県

豪雪災害の応急復旧活動((一社)滋賀県建設業協会東近江支部)

平成29 年1月 24日朝、滋賀県日野町の国道307号では、降り積もった雪により大型車

のスリップ事故が発生し、長時間にわたり通行止めとなっていた。

滋賀県建設業協会東近江支部は、県東近江土木事務所から協力要請を受け、一刻も早く

通行止めを解除すべく、出動を開始した。連絡を受けた最寄りの支部会員は、直ちにバッ

クホウやホイールローダーを現場に派遣して、現場で立ち往生していた事故車両を迅速に

移動し、事故の収束に貢献した。

同支部による迅速な対応に対して、東近江土木事務所より感謝状が贈られた。

(18)

(2)防災支援活動

事例 A2-01:山梨県

ドローンによる法面危険箇所の点検活動(山梨県建設業協会青年部会市川分会)

法面保護として広く普及しているモルタル吹付工は、施工開始からほぼ50 年が経過し、

老朽化による剥落やモルタル吹付背面の空洞化による崩落などの問題が発生している。

山梨県建設業協会青年部会市川分会では、毎年、町内の危険個所の点検活動を続けてい

るが、平成 28 年度からは、マルチコプター(ドローン)による「老朽法面熱赤外線調査」

を導入することにした。

この調査は、ドローンに搭載した熱赤外線

カメラで、日中と夜間にモルタル吹付表面を

撮影し、その温度差画像から内部の空洞状況

を推定する非破壊検査である。

平成 28 年 11 月 1 日に実施したデモ飛行で

は 、 調 査 方 法 の 有 効 性 が 実 証 さ れ る と と も

に、短時間で実施可能であり、特に山岳地域

でメリットが大きいことが確認できた。

同協会では、防災、減災への新たなアプロ

ーチとして、また発注者への有効な情報提供

手段としても期待できると考えている。

ドローンによる法面調査システムの構成

(19)

(3)地域活性化への取組

事例 A3-01:北海道

「レンガに刻む私のまち」記念事業の実施((一社)札幌建設業協会)

札幌建設業協会及び北海道建設業協会は、平成28 年に創立100 周年を迎えたことから、

これを記念して「レンガに刻む私のまち」事業を共同実施した。

この事業は、北海道内の全 179 市町村の小学生に、まちの名前や象徴をレンガに刻んで

もらい、これを用いて観光名所である北海道庁前庭(アプローチ部分)を整備することで、

道内市町村をPRするとともに、子供たちにまちづくりやものづくりに興味を持ってもら

おうと企画された。

平成28年 10月22日、北海道知事や札幌

市副市長など多くの関係者の出席のもと、レ

ンガ舗装の完成セレモニーが行われ、同協会

に対して知事から感謝状が贈られた。

今回整備した 13,500 個のレンガのうち、

2,000 個は小学生が刻んだデザインレンガで

あり、これによって北海道庁の赤レンガ庁舎

の魅力がさらに増すことが期待されている。

同協会は、今後もこうした事業を通じて、

地域の活性化に貢献したいと考えている。

小学生によるレンガのデザイン まちの名前が刻まれたレンガ

(20)

(4)環境美化・保全活動

事例 A4-01:福島県

「道路ふれあい月間」の道路清掃美化活動(福島県建設業協会いわき支部)

福島県建設業協会いわき支部は、安全で快適な道路環境の保持と正しい利用を図るため、

昭和56 年より毎年、「道路ふれあい月間」の8 月に道路清掃美化活動を行っている。

平成28 年度は、お盆の帰省や観光でいわき市を訪れた人々が快適に道路を走れるよう、

七夕祭りや花火大会などが終わる 8 月 10 日に実施した。当日は、行政や関係団体を含め約

700 人が参加して、平、小名浜、勿来など9 地区でゴミ拾い、草刈り、枝払いを行った。

同支部では、この活動をさらに拡大して多くの市民に参加してもらい、自らの手でまち

をきれいにすることで環境美化に対するモラルの向上を図っていきたいと考えている。

道路側溝の清掃 沿道のゴミ拾い

事例 A4-02:群馬県

河川清掃美化活動((一社)群馬県建設業協会館林支部)

群馬県建設業協会館林支部は、平成11 年より、館林市及び邑楽郡の河川協会員とともに

管内主要河川の清掃美化活動を行っている。

平成28 年度は、11 月 24 日、地元自治体職員を含めた総勢64 人が参加して、谷田川、板

倉川、多々良川など22 か所で清掃活動を行った。当日は雪が降る中、流れ着いたゴミの回

収、河川敷や堤防、堰周辺のゴミ拾いなど、安全に注意を払いながら慎重に作業を進めた。

18 回目となるこの活動は、協会及び関係団体の恒例行事となっており、平成 27 年には同

支部の多年にわたる貢献が評価され、群馬県知事より表彰状が贈られた。

(21)

事例 A4-03:京都府

「桂川流域クリーン大作戦」への参加(京都府建設業協会京都支部)

京都府建設業協会京都支部は、地元の「桂川流域クリーン大作戦」に毎年参加している。

「桂川流域クリーン大作戦」は、環境保全団体や自治体、企業などで構成され地域住民

とも連携した「桂川流域クリーンネットワーク」が主催する河川美化活動である。

10 回目となる平成28 年度は、2月12 日、寒空の下総勢1,880人が参加して行われた。

同支部からも約30 人の精鋭部隊が防災ベストを着用して参加し、松尾橋上流右岸の嵐山付

近までの担当エリアで、河川敷に捨てられた空き缶やペットボトルなどを拾い集めた。

同支部は、こうした活動に積極的に参加して多くの人々と力を合わせることで、河川環

境保全の機運が盛り上がり、インフラ整備への理解が深まることを願っている。

「桂川流域クリーン大作戦」 回収したゴミ

事例 A4-04:京都府

道路「クリーン作戦」の実施(京都府建設業協会相楽支部)

京都府建設業協会相楽支部では、平成9 年度より、「道路ふれあい月間」の8 月に、会員

企業112 社の協力の下、管内主要道路の「クリーン作戦」を実施している。

平成28 年は、8 月27 日、会員 20 人が参加して、西部地域の学研都市周辺の府道往復

4 ㎞の「クリーン作戦」を実施し、沿道に捨てられたペットボトルや空き缶、たばこの吸い

殻等、2tトラック 2 台分のゴミを回収した。

同支部は、この活動が、地域住民の暮らしを守る地元建設業への理解を深めるとともに、

住民の「ゴミを捨てない」運動のきっかけになることを願っている。

(22)

事例 A4-05:山口県

島の玄関口の環境美化活動(山口県建設業協会大島支部)

山口県建設業協会大島支部では、県内屈指の観光スポットである周防大島の玄関口とな

る地域で、平成10 年より、道路や河川清掃などの環境美化活動を実施している。

平成28年度は、5月 27日、会員企業より24人が参加して、周防大島と本州とを結ぶ大

島大橋の町側斜面(約 500 ㎡)で、生い茂った草木の伐採やゴミの収集を行った。回収し

た2tトラック約 4 台分のゴミは指定場所に運び、分別処理した。

同支部は、環境美化活動は地域をきれいにするだけでなく、道路等の現状を把握でき、

地域との繋がりを深めるきっかけともなると考え、今後も継続したいとしている。

(23)

(5)建設業ふれあい活動

事例 A5-01:青森県

「川でふれあい建設フェア」の開催((一社)青森県建設業協会中弘支部・南黒支部)

青森県建設業協会中弘支部及び南黒支部は、平成26 年より、地元弘前市の岩木川河川敷

で「川でふれあい建設フェア」を開催している。

これは、子供たちに社会資本整備の大切さを知ってもらい、建設業をもっと身近に感じ

てもらうことで、若手の建設業離れに歯止めをかけようと企画されたイベントで、来場者

は年々増加している。

平成28 年度は、7 月16 日、岩木川沿いに整備された弘前水辺プラザで開催され、約700

人の親子連れで賑った。

会場では、特設プールでの魚のつかみ獲り

大会や、バックホウ、タイヤショベル、高所

作業車などの試乗体験が人気を集めた。「も

のづくり体験コーナー」では、大工体験(椅

子製作)、左官体験、塗装体験、ガラス加工

体験、畳でコースター作りなど、趣向を凝ら

したコーナーが設けられた。

同支部では、このイベントを通じて一人で

も 多 く の 子 供 た ち が 建 設 業 に 興 味 を 持 っ て

くれることを願っている。

高所作業車試乗体験 重機試乗体験

(24)

事例 A5-02:岩手県

「二十歳の君へ」タイムカプセル事業の実施(岩手県建設業協会大船渡支部青年部会)

岩手県建設業協会大船渡支部青年部では、東日本大震災が発生した平成23 年より、管内

の小学 6 年生を対象に「二十歳の君へ」と題したタイムカプセル事業を実施している。

これは、被災地の子供たちに未来を思い描いてもらい、自分の将来像を今後の目標にし

てもらおうと始めた事業で、平成 28 年度は、管内16 校の6 年生322 人が対象となった。

今回は、震災発生の翌月に入

学した児童が対象であり、集め

ら れ た カ プ セ ル は 支 部 会 館 で

大切に保管され、平成 36 年に

各 市 町 村 で 行 わ れ る 成 人 式 で

開封される計画である。

同支部は、本事業を通じて、

震 災 で 多 く の 辛 い 経 験 を し た

子 供 た ち の 成 長 を 見 守 っ て い

きたいと考えている。

支部に集められたタイムカプセル

事例 A5-03:長野県

高校生の現場実習と現場見学会の開催(長野県建設業協会須坂支部)

長野県建設業協会須坂支部では、平成22 年より、地元の須坂園芸高校と須坂創成高校の

生徒を対象に、現場実習と現場見学会を開催している。

平成28年度は、5月31日、須坂園芸高校造園科3年生41人を対象に「コンクリート土

間・コンクリート平板作成」の現場実習を行い、生徒たちは、型枠組立て、鉄筋結束、コ

ンクリート打設、金コテ仕上げまでの作業を体験した。

7 月 27 日には、須坂創成高校環境造園科 2 年生27 人が参加して、南長野運動公園総合球

技場のピッチ及び芝圃場整備工事と、国道 403 号線道路拡幅及び跨線橋工事の現場見学会

を開催した。生徒たちは、建設現場を興味深く見学するとともに、長野市と須坂建設事務

所の担当者からの説明に熱心に耳を傾けていた。

同支部では、地元建設業に就職する卒業生が減少する中、今後もこの取組みを継続し、

若手技術者確保につなげたいと考えている。

(25)

事例 A5-04:長野県

高校生の測量実習と現場見学会の開催(長野県建設業協会中高支部)

長野県建設業協会中高支部では、平成23 年より、地元の中野立志館高校の建設系学科で

学ぶ生徒を対象とした測量実習と現場見学会を開催している。

平成28 年度の測量実習は、9 月 6 日に行われ、3 年生 17 人がトータルステーションを用

いた測量と丁張り掛けを体験した。現場見学会は、1 回目が6 月17 日、3 年生18 人が橋梁

上部工と工場新築工事を、2回目は 10月12日、2年生13人が橋梁上部工と道路新設工事

を見学した。いずれも供用開始前にしかできない貴重な体験であった。

参加者の中には地元就職を希望している生徒も多く、建設業への入職をアピールする良

い機会となっており、同支部は、今後もこの取組みを継続したいとしている。

トータルステーションによる測量実習 橋梁上部工の現場見学

事例 A5-05:石川県

「小学生の見た建設の絵」コンクールの開催((一社)羽咋郡市建設業協会)

羽咋郡市建設業協会では、平成 16 年より、羽咋郡市内の小学生を対象とした「小学生の

見た建設の絵」コンクールを開催している。

これは、建設現場で働く人々の姿を、子供たちの目を通して描いてもらうことで、建設

業を身近に感じ、興味をもってもらおうと企画した催しであり、平成28 年度は 11 校から

114点の応募があった。審査の結果入選した52 作品は、各地区の施設で展示するとともに

協会ホームページで紹介したほか、カレンダーとしても配布し、大好評であった。

同協会では、学校行事としても定着したこの活動を、今後も継続したいと考えている。

(26)

(6)建設業のイメージアップ・広報活動

事例 A6-01:岩手県

機関紙「すこっぷ」による情報発信活動

(岩手県建設業女性マネジングスタッフ協議会釜石支部)

岩手県建設業女性マネジングスタッフ協議会

釜石支部 は、建設業で活躍する女性たちの活動

をPRするための機関紙「すこっぷ」を発行し、

会員や行政機関等に広く配布している。

同支部は、釜石地域の建設業に従事する女性

が中心となって、平成6年に設立した団体で、

情報交換をはじめ、女性労働者の地位向上に向

けた様々な活動を展開している。

機関紙「すこっぷ」は、平成12 年に創刊され、

東日本大震災で一時中断となったが、翌平成 24

年には、震災体験や会員の活動、思いを綴った

「すこっぷ第10 号-震災体験集-」として再開

された。歴代支部長のあいさつや、当時の様々

な情報が掲載されており、釜石地域の女性労働

者を知る貴重な資料となっている。また、今後

の女性労働者の確保、若年者に対する広報とし

て行政機関からも高く評価されている。

機関紙「すこっぷ」第 11 号

事例 A6-02:群馬県

ゆるキャラ「ぐんケンくん」による広報活動((一社)群馬県建設業協会)

群馬県建設業協会では、建設業のイメージアップを図り若年層の関心を高めようと、平

成26 年より、マスコットキャラクター「ぐんケンくん」による広報活動を行っている。

いわゆる「ゆるキャラ」の活用は、建設関係団体としては全国初の試みであり、当初は

会員の活動支援が中心であったが、現在では、地域のイベントでも幅広く活躍している。

また、「ぐんケンくん」ペーパークラフトを制作して、県内の幼稚園・保育園や各種イベン

トで配布しているほか、ぬいぐるみや「ぐんケン体操」のDVD/CD も販売されている。

同協会は、「ぐんケンくん」の活躍が建設業の人気に繋がることを期待している。

(27)

事例 A6-03:神奈川県

「かながわ建設ガイダンスセミナー」の開催((一社)神奈川県建設業協会)

神奈川県建設業協会は、建設業の役割とその魅力を高校生に分かりやすく伝え、将来の

進路選択に役立ててもらうことを目的に、平成 26 年より、「かながわ建設ガイダンスセミ

ナー」を開催している。

平成28 年度は、7 月 11 日、戸塚区民文化センターにおいて、県内工業系高校建設系学科

の生徒約400 人を対象に、「最近の災害に学ぶ~命と社会を守る建設業の使命と責任~」と

題した基調講演、若手技術者等によるパネルディスカッション「建設業の魅力って、こう

なんです!」などが行われた。高校生からの質問コーナーでは、就職に向けた準備や女性

の入職等についての質問に、パネラーが丁寧に回答した。

同協会は、このセミナーを通じて建設業をより深く理解してもらいたいと考えている。

パネルディスカッション 満員となった会場

事例 A6-04:山梨県

建設業のパネル展示と献血活動(山梨県建設業協会青年部会甲府分会)

山梨県建設業協会青年部会甲府分会は、建設業のイメージアップを図るため、平成27 年

より年 1 回、献血活動と併せて建設業のパネル展示を行っている。

平成28 年度は、12 月 3 日、イオンモール甲府昭和のイベント会場に献血コーナーを設け、

親子連れや買物客に献血への協力を呼び掛けて、約 100 人の参加を得た。同時に会場の一

画では、建設業の役割や活動をPRするポスターや写真、パネルなどを展示した。

同会は、この活動により建設業の「命の架け橋」としての役割をPRしたいとしている。

(28)

(7)その他

事例 A7-01:千葉県

鳥インフルエンザ防疫活動(千葉県建設業協会八日市場支部)

平成29 年 3 月24 日、千葉県旭市で高病原性鳥インフルエンザの発生が確認された。

千葉県建設業協会八日市場支部は、第一報が入った 23 日夕刻、県との協定に基づき初動

体制を整え、翌日直ちに防疫措置を開始した。現地は場所が狭く、地盤も軟弱で湧水が激

しく、作業は困難を極めたが、作業員延べ57 人と重機5 台が昼夜を問わず掘削、埋却、残

餌処分等に従事した結果、発生後 72 時間以内に防疫措置を完了することができた。

同支部は、今後も「地元の建設企業がしっかりと地域を守っている」ことを示していき

たいとしている。

処分鶏の投入 消毒用石灰散布

事例 A7-02:新潟県

鳥インフルエンザ防疫活動((一社)新潟県建設業協会村上支部)

平成28 年 11 月 29 日、新潟県関川村で高病原性鳥インフルエンザの発生が確認され、県

は対策本部を設置して、対象施設の鶏31 万羽の処分等の防疫措置を決定した。

新潟県建設業協会村上支部は、県との協定に基づき、直ちに処分鶏の運搬・埋却作業を

開始した。作業には会員16 社、延べ521 人が従事し、多くの資機材を投入して、24 時間体

制で埋却作業に努めた結果、7 日後には全埋却物の投入及び埋戻しが完了した。

同支部では、今後も地域建設業の組織力を生かして、こうした活動に積極的に取り組む

ことで、地域の安全・安心に貢献したいと考えている。

(29)

事例 A7-03:新潟県

鳥インフルエンザ防疫活動((一社)新潟県建設業協会上越支部)

平成28 年 11 月 30 日、新潟県上越市で高病原性鳥インフルエンザの発生が確認され、県

は、対象施設の鶏 23 万羽の処分や消毒ポイントの設置等の防疫措置を決定した。

新潟県建設業協会上越支部は、県との災害協定に基き、会員企業から作業員17 名と重機

4 台を手配し、12 月 2 日から埋却溝の掘削作業に着手した。防護服を着用しての作業は困

難を極めたが、作業員やオペレーターは次々と処分される鶏の埋却と掘削に昼夜を問わず

専念し、5 日後の 12 月6 日には全ての作業が完了した。

同支部では、今後も建設業の組織力を生かして、地域に貢献したいと考えている。

埋却溝のシート張り 処分鶏の投入

事例 A7-04:岐阜県

鳥インフルエンザ防疫活動((一社)岐阜土木工業会)

平成 29年 1月 14日、岐阜県山県市で、県内では初めての高病原性鳥インフルエンザの

発生が確認された。

同市を所管する岐阜土木工業会(岐阜県建設業協会正会員)は、県からの要請を受け、

処分鶏 8 万羽の埋却作業を開始した。発生日が休日、かつ前日からの降雪という厳しい条

件の中、会員企業は昼夜を問わず懸命に作業を進め、72 時間以内に全作業を完了させた。

鳥 イ ン フ ル エ ン ザ の 感 染 拡 大 を 防 い だ 同 会 の 迅

速かつ的確な対応に対して、岐阜県知事より感謝状

が贈られた。

(30)

事例 A7-05:佐賀県

鳥インフルエンザ防疫活動((一社)佐賀県建設業協会)

平成29 年 2 月4 日、佐賀県江北町で鳥インフルエンザの発生が確認された。

佐賀県建設業協会は、2 年前の有田町での発生時の教訓から、県と防疫協定を締結してお

り、これに基づき、地元の杵島支部が埋却作業と近隣2 か所の消毒ポイントの設置運営を、

その他の7 支部が一般道路16 か所の消毒ポイントを担当する体制で対応した。

埋却溝の掘削 処分鶏の投入

処分鶏 7 万羽の埋却作業には延べ 160 人が

従事し、感染確定から約 49 時間で防疫措置

を完了した。

県内 16 か所の消毒ポイントでは、その後

も23日間、延べ2,000 人が消毒作業を続け

たが、積雪や路面凍結による交通障害・安全

対策にも注意を払う必要があった。

同協会は、今後も鳥インフルエンザが発生

することを想定し、今回の課題を精査してよ

りスムーズな対応を図りたいと考えている。

消毒ポイントでの作業

事例 A7-06:宮崎県

鳥インフルエンザ防疫活動(高鍋地区建設業協会)

宮崎県では、平成 28 年12 月に川南町で、

平成29年 1月に木城町で鳥インフルエンザ

の発生が確認された。

両地区を所管する高鍋地区建設業協会は、

迅速な対応を行い、川南町の12 万羽、木城

町の 16 万羽の埋却処分を、感染確定から約

40 時間で完了させた。

同協会は、過去の尊い経験から防疫への高

い使命感があり、それが今回の迅速な対応に

つながった。

(31)

3.3 会員企業の活動事例

各地の建設業協会の会員企業は、地域の安全・安心確保を最優先に考えて、災害時

には先頭に立って復旧活動に従事するとともに、日頃から地域の活性化への取組、環

境美化・保全活動、社会福祉活動、建設業ふれあい活動などにも積極的に取り組んで

います。

これらの活動は、

地元企業ならではの工夫により、

住民にもたいへん喜ばれ、

建設業のイメージアップにつながっています。

平成

29

年度に顕彰した会員企業のこうした活動事例の中から、3.1で紹介した

代表事例のほか、ここでは次の 21 事例を紹介します。

№ 都道府県 企業名等 活動内容

B1-01 埼玉県 (株)サンセイ 土砂災害の応急復旧活動

B1-02 滋賀県 (株)ステップ 豪雪時の所管区域を超えた除雪協力

B2-01 福島県 (株)武田工務店 「逢瀬川ふれあい通り」への協力

B2-03 富山県 新栄建設(株) 地域行事への協力による活性化支援

B2-04 富山県 安達建設(株) 文化財修復工事現場見学会の開催

B2-05 福井県 (株)松田(幸)組 海水浴場の活性化による観光振興支援

B3-01 北海道 西岡建設(株) 自然公園の環境美化活動

B3-02 岩手県 成和建設(株) 「豊沢川クリーン作戦」への参加

B3-03 宮城県 (株)佐藤建設 道路の「スマイルロードサポーター」活動

B3-04 宮城県 (株)只野組 河川堤防の清掃奉仕活動

B3-05 山形県 (株)マルゴ 国道駐車帯の早朝クリーン作戦

B3-06 茨城県 菅原建設(株) 漁港の清掃奉仕活動

B3-07 群馬県 瑞穂建設(株) 自治会と連携した環境美化活動

B3-08 神奈川県 (株)山善 校庭・園庭の美化活動

B3-09 神奈川県 国土開発工業(株) 国道の清掃美化活動

B4-01 福島県 (株)福産建設 特別養護老人ホームでの清掃奉仕活動

B4-02 静岡県 井上建設(株) 献血活動と社会福祉施設への協力活動

B4-03 愛知県 矢作建設工業(株) 自社施設による視覚障がい者体験会の開催

B4-04 愛知県 (株)近藤組 防犯・交通安全啓発用品の寄贈

B5-01 宮城県 (株)佐元工務店 自社屋内外での「ふれあい大感謝祭」の開催

(32)

(1)災害復旧支援活動

事例 B1-01:埼玉県

土砂災害の応急復旧活動((株)サンセイ)

平成28 年 8 月2 日、埼玉県秩父市の県道 210 号線で大規模な土砂崩れが発生し、中津川

集落28 世帯と、中津川キャンプ場及びこまどり荘の宿泊客143 人が孤立状態となった。

(株)サンセイは、秩父県土整備事務所の要

請を受け、直ちに現地調査を行い、夜明けを

待って堆積土砂の撤去作業を開始した。

同社の懸命な作業によって、3 日午後3 時

には、暫定的な自動車通行路が確保されて孤

立状態は解消され、宿泊客の帰宅が可能とな

った。さらに、午後 5 時には片側交互通行に

より通行止めは解除され、翌 4 日午後5 時、

発生後 45 時間あまりで、県道は全面復旧と

なった。

堆積土砂の撤去作業 復旧作業完了 土砂に埋もれた県道 210 号線

事例 B1-02:滋賀県

豪雪時の所管区域を超えた除雪協力((株)ステップ)

平成29 年1月 24日、滋賀県の東近江地域は、記録的な大雪に見舞われ、国道421号線

の山間部において、県が貸与したブルドーザーでは除雪が困難な状況となった。

雪 が 比 較 的 少 な か っ た 湖 北 地 域 に 所 在 す

る(株)ステップは、長浜土木事務所木之本支

所を通じて、ロータリー除雪車の応援要請を

受け、直ちにオペレーターと助手の2 人を派

遣した。

土 地 勘 の な い 場 所 で の 除 雪 車 の 自 走 移 動

には苦労したが、現地の建設会社の協力もあ

り、4 日間で除雪作業を無事完了することが

できた。同社の貢献に対して、東近江土木事

務所より感謝状が贈られた。

(33)

(2)地域活性化への取組

事例 B2-01:福島県

「逢瀬川ふれあい通り」への協力((株)武田工務店)

(株)武田工務店は、平成 3 年より毎年数回、郡山市の逢瀬川で清掃活動を行っている。

また、平成 14 年からは、川を学び、川に親しむイベント「逢瀬川ふれあい通り」に参加し、

会場設営、資機材の搬入、草刈り、音響操作などに全社を挙げて協力している。

年 4 回開催される「逢瀬川ふれあい通り」は、逢瀬川での生物観察、カヌー体験をはじ

め、地元の小・中学生による水質浄化の研究発表、絵の展示、音楽発表など、川をテーマ

とした様々な企画が話題を呼び、今では地域一体型の活動として定着している。

同社は、環境保全の原点である河川愛護を通じて、地域の活性化を図りたいとしている。

逢瀬川でのカヌー体験 川の生物観察

事例 B2-03:富山県

地域行事への協力による活性化支援(新栄建設(株))

新栄建設(株)は、地域との繋がりを大切に考え、中学生の職場体験学習、道路清掃活動

などとともに、様々な地域行事に積極的に参加している。

毎年 7 月下旬に地元立山町で開催される「立山まつり」では、ダーツの夜店を出店し、

数少ない遊べるお店として賑わいをみせている。また、平成28 年度には、ダーツに参加し

た小学生に、建設業の役割を知ってもらおうと、全国建設業協会が作成したリーフレット

「一緒に知ろう!建設ってどんなしごと?」を進呈した。

同社は、今後もこうした活動を継続して、地域の活性化を支援したいと考えている。

参照

関連したドキュメント

公益社団法人高知県宅地建物取引業協会(以下「本会」という。 )に所属する宅地建物

Solar Heat Worldwide Market and Contribution to the Energy Supply 2014 (IEA SHC 2016Edition)

社会福祉士 本間奈美氏 市民後見人 後藤正夫氏 市民後見人 本間かずよ氏 市民後見人

●協力 :国民の祝日「海の日」海事関係団体連絡会、各地方小型船安全協会、日本

佐和田 金井 新穂 畑野 真野 小木 羽茂

高尾 陽介 一般財団法人日本海事協会 国際基準部主管 澤本 昴洋 一般財団法人日本海事協会 国際基準部 鈴木 翼

ケース③

一般社団法人 東京都トラック協会 業務部 次長 前川